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米山奨学生卓話:王 昭然さん

私は1988年中国遼寧省瀋陽市で生まれ、2007年~2011年中国山東大学、

2012年10月~2014年3月青山国際教育学院で日本語の勉強をして、

2014年4月~2016年3月武蔵野音楽大学大学院音楽研究科で

ピアノの勉強をした後、2016年4月~現在まで東京芸術大学大学院

音楽研究科で勉強しています。

故郷は中国の瀋陽というところで小澤征爾さんの

生まれたところでもあります。

瀋陽~東京は直行便で3時間です。 中国でたくさんのピアノの先生と出会いましたが、

自分の家庭の経済状況により中国の音楽学校に

行く事ができず残念でした。

音楽院に入るためには先生のプライベートレッスンを

受けないといけないのですが、レッスン代を

払うことができませんでした。

私が小学校6年生の時、その時母は日本に働きに行って

仕送りをしていました。働きながら広島の大学院に入学、

卒業後医療関係の会社に就職しています。

母の影響で日本に興味があったのですが、高校生で歴史を

勉強したときに、日本は戦後奇跡的な成長を遂げていますが、

どのようにしてだろうと調べた時、日本人の仕事への熱意、

社会のルールなどのおかげと知り、日本へ憧れ留学を決めました。

私は今、ピアノを勉強していますが、進路としては音楽家への道、

もうひとつは先生(教師)です。 私は演奏家を目指して

コンクールに挑戦しています。それから博士号取得を目指して

研究もしています。内容は『ピアニストのための身体の使用法』です。

例えば、通常のピアノのレッスンは経験によったもので

リラックスするとか言われますが、その根拠は、どういう状態が

リラックスかなど、それを解剖学的な、

運動学的なピアノ奏法を研究したいです。

次にロータリーと出会って良かったことについてですが、

私が中学のとき母から日本に留学しないかと連絡がありました。

その時は中国のマスコミは日本を敵視していましたので、

とても驚きました。今考えると、その時は日本人と

出会ったこともなくマスコミからの情報だけで偏見を持っていました。

やはり交流がないからだと思うようになり、民間レベルの交流を考え、

ロータリーと出会っていろいろな行事に参加して、

本当の両国間の平和を実現するためには民間レベルの

文化交流が大切だと思いました。

それから奨学金によって、日本は物価が高いのでこれまでは

経済的余裕はなかったのですが、奨学金を頂くようになって

余裕ができて、勉強のためのマスタークラスや、挑戦したい

コンクールに参加できるようになり、学業について確実に成長していると思います。

今年、「万里の長城国際音楽コンクール」で最高位をとることができました。 私はピアノを勉強していて主に学校のことしか知りませんでしたが、

ロータリーと出会ってロータリアンの皆さんと交流することにより、

学生生活以外のこともたくさん知り、社会経験もできました。

ピアニストは大衆(聴衆)に向かって演奏するべきで、学校の人だけでなく

一般の人々の好みや気持ちも知った上で、演奏の準備をした方が良い

演奏ができると思います。 将来の目標は本物のピアニストとピアノ教育者になりたいと思います。

#米山奨学金

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